『拘禁 囚われし宿命の女』 Agnosia
(2010年/スペイン)
19世紀末、スペインのレンズメーカー、プラッツ家の令嬢ホアナは、見るもの聞くものが歪んで正しく認識できないという奇妙な病(アグノシア)に苦しんでいた。発症したのは7年前、ホアナの父が開発した最新鋭のライフル用照準レンズを公開した日だ。父はそれ以来、忌まわしい記憶と重なるこのレンズを封印してしまった。だが、競合会社は執拗にその製造方法を盗もうとしていた。ホアナの父が火事で亡くなると強行手段に出る。病のためにホアナが幽閉されている館に、婚約者カルロスとよく似た男ビセンテをスパイとして送り込んだのだ。ホアナはビセンテに体を開かれ女としての官能に目覚める。そして、父から暗号のように記憶させられたレンズの計算式まで教えてしまう…。
監督: エウヘニオ・ミラ |