『異人たちの棲む館』 Magnifica presenza
(2012年/イタリア)
ピエトロは俳優を夢見てローマにやってきた。いとこのマリアの家に同居し、夜はパン屋でバイト、昼はオーディションの生活。高級住宅地に、古いがパルコニー付き邸宅風の格安アパートをみつけ、一人暮らしを始める。ところが、その家には先住者がいた。突然現れた正装の男女と子ども──ピエトロにしか見えない謎の8人の正体は1943年にパルチザン活動が発覚してファシスト政権に殺された劇団俳優たちだった。だが、彼らは自分たちが死んでいることに気づいていない。最初はこの幽霊たち恐れていたピエトロだが、ある人物を捜してほしいと彼に助力を求め、一方で演技指導もしてくれる同居人たちと次第に心を通わせるようになる…。
監督・原案・脚本: フェルザン・オズペテク |